新刊ナビ!(2015年12月)

2015年もあと半月。おおむね11月、12月に刊行された心理学に関する書籍の中から気になったものを一言を添えて紹介します。年末年始で「学び」のひとときを過ごしてみませんか。(編集部)

クラーク・エリオット著(高橋洋翻訳)
青土社 (2015/9/25)

交通事故により脳損傷を受けた人工知能研究者が、自身の体験を最新知見も踏まえて記述。

川島隆太監修
ミネルヴァ書房 (2015/10/20)

脳の働きについて鮮やかな写真や図を用いて紹介しています。子どもも楽しめそう。シリーズの1冊。

「日本人は非論理的」という言説は本当なのか?比較文化研究をもとに日本人論の誤謬を明らかにしていく。

心身ともに大きな変化を迎える思春期。親子関係も変化せざるをえません。思春期の子どもとしっかりと向き合うために。

発達障害のある人に対する就労支援は大きな課題となっています。考え方や支援の実践を紹介します。シリーズの1冊。

山本 健治著
柘植書房新社 (2015/11)

70年間に起きた、子どもに関する事件を集成。資料集としても有用な一冊。

児童育成協会監修, 杉村 伸一郎, 白川 佳子, 清水 益治編
中央法規出版 (2015/11/25)

保育の観点から子どもの発達についてバランスよく解説したテキスト。3つのステップで学びを促進。

保育や教育現場では、多国籍化が進んでいる。海外の知見を紹介しつつ、現場での対応を考えていきます。

水野 由多加, 妹尾 俊之, 伊吹 勇亮編
有斐閣 (2015/11/19)

広告研究の全体像を第一線の著者があざやかに解説。現在の広告研究の到達点を理解し、これからの展望を考えるために。

いま、女性の働く場はどうなっているのか。さまざまな職業現場の事例を検証し、その実態を明らかにする。

Robert M. Wachter著, 日経メディカル編
日経BP社 (2015/11/4)

どうすれば医療事故を減らすことができるのか? 数百にも及ぶ研究成果の集大成を紹介。

イタリアの主要都市を、各都市のアカデミックな建造物を歴史的、社会的な関わりを交えながら紹介する新しい観光ガイド。

デイヴィッド・N・レズニック著(垂水 雄二)
みすず書房 (2015/10/23)

150年前にダーウィンによって著された『種の起源』をいま読み直す徹底読解本。

性問題行動を抱える少年に対して、どのような対応と支援が可能か。経験に裏打ちされた知見を丁寧に解説する。

刑務所処遇ではいま何が行われているのか。社会学的な観点から解きほぐす。

心理学手帳研究会編
創元社 (2015/9/25)

そろそろ来年の手帳を買わないと……。心理学に関する資料がついた心理学手帳。持ち運べるミニ事典としても。