認知行動理論で考える健康・医療心理学
治療から予防まで,心理学を医療現場に応用する
発行日: 2025年5月31日
体裁: A5判並製208頁
ISBN: 978-4-908736-41-4
定価: 2400円+税
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内容紹介
医療現場で役立つ心理学
認知行動理論を中心に,医療現場で活用できる心理学の理論と方法論を体系的に解説。
医療現場での具体的な事例を通じて,理論の応用方法と効果的な介入技法を紹介。
治療だけでなく,公衆衛生的なアプローチを含めた予防的介入についてもくわしく。
目次
第1章 健康・医療心理学とは?
第2章 心理学の理論
第3章 身体疾患に関する基本的な理解
第4章 身体疾患患者への心理的支援
第5章 予防のための行動変容と公衆衛生
第6章 精神疾患・メンタルヘルス不調の予防
第7章 医療分野に関連する法律や制度
本書のねらい
本書は,健康・医療心理学を「認知行動理論」を軸として体系的に解説することを目的としています。健康・医療心理学は,身体疾患や精神疾患の治療から予防まで,医療現場における心理学の応用を扱う分野です。本書では,心理学の基礎理論を医療現場でいかに活用するか,とくに認知と行動の変容に焦点をあてて解説していきます。
具体的には以下の3つの観点から健康・医療心理学にアプローチします。
1. 理論的基盤:認知行動理論を中心に,医療現場で活用できる心理学の理論と方法論を体系的に解説します。
2. 実践的応用:医療現場での具体的な事例を通じて,理論の応用方法と効果的な介入技法を紹介します。
3. 予防的視点:治療だけでなく,公衆衛生的なアプローチを含めた予防的介入についてもくわしく取り上げます。
本書は,国家資格である公認心理師を取得するための公認心理師試験の出題基準(ブループリント)において「健康・医療心理学」の項目として挙げられている重要なキーワードをすべて網羅しています。具体的には,健康心理学の基礎理論,ストレスと心身の健康,ストレス・マネジメント,各種の生活習慣と健康,医療現場における心理社会的課題,保健医療領域における心理的支援,災害時の心理的支援,チーム医療などをくわしく解説しています。これらの知識は,公認心理師を目指す方々にとって必須の内容となります。
そして,本書は公認心理師をはじめとする医療分野で働く心理職の方々に向けて,実践的な知識とスキルを提供することを目指しています。また,医師,看護師など他の医療従事者の方々にとっても,患者理解と支援に役立つ知見を提供できるものと考えています。
さらに,研究者や学生の方々にとっては,健康・医療心理学の理論的枠組みと最新の研究知見を学ぶための教科書として活用していただけます。
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