新刊ナビ!(2016年4月)

4月は何かを始めるにはよい時期ですね。2016年3,4月に刊行された心理学に関する書籍の中から気になったものを一言を添えて紹介します。認知神経科学の最新トピックから,認知心理学から考える学習・勉強の形,文系学部や大学の役割などなど。読書を通じて著者との知的バトルをしながら,関心のあるトピックを深めてみませんか。(編集部)

マイケル・S・ガザニガ 著, 小野木明恵 訳
青土社 (2016/3/25)

「認知神経科学の父」ガザニガが,自身のこれまでの研究遍歴を振り返りつつ、脳の不思議と魅力を語る。

三浦 佳世編
北大路書房 (2016/3/10)

感性認知研究の第一人者を編者に,新進気鋭の研究者たちが最新の研究動向を紹介。感性を深く学びたい人に向けた基本書。

ジョン マッケイド 著, 中里 京子 訳
河出書房新社 (2016/2/29)

味覚,風味をヒトはどのように知覚してきたのか? 遺伝学や脳科学などを盛り込みながら,おいしさをめぐる人類の足跡をたどる。

河合 俊雄 著, 中沢 新一 著, 広井 良典 著, 下條 信輔 著, 山極 寿一 著
岩波書店 (2016/3/18)

京都こころ会議の第1回シンポジウムの内容をまとめたもの。第一人者が多面的なこころの様相に迫る。

子安 増生 編, 郷式 徹 編
新曜社 (2016/3/10)

心の理論研究の最新の展開を,第一線の研究者たちが紹介。心の理論の必読文献。

ピーター・ブラウン 著, ヘンリー・ローディガー 著, マーク・マクダニエル 著, 依田 卓巳 訳
NTT出版 (2016/4/14)

学習はどのように成立するのか。最新の記憶や学習科学の知見から見えてきた,よりよい学習のあり方とは。

今井 むつみ 著
岩波書店 (2016/3/19)

学びっていったいどういうことだろう。主体的な学びが求められる昨今,知識や熟達の観点から「探究する人」を考える。

猪原 敬介 著
京都大学学術出版会 (2016/3/30)

読書は言語能力をいかに高めるのか。心理学調査・実験とコンピュータ・シミュレーションを組み合わせて,言葉の学習効果に挑む。

ジョー・マーチャント 著, 服部 由美 訳
講談社 (2016/4/13)

偽薬(プラセボ)はどうしてきくのか? マインドフルネス瞑想法を行っているときに何が起きているのか? 科学ジャーナリストが,心理的な側面が身体・健康に与える影響を読み解いていく。

身体から個性化していくプロセスを,あるアスリートとの対話をもとに,ユング心理学の視点から読み解いていく。

心理学的特性や神経基盤に関する実証的研究と医療現場の中での臨床事例を積み重ね,自己愛に関する基礎研究と臨床実践を橋渡しする画期的論考。

ナシア・ガミー 著, 山岸 洋 訳, 村井 俊哉 訳
日本評論社 (2016/2/29)

リンカン,ケネディ,チャーチル,ガンディーは,心の病を抱えながらも大きな業績を成し遂げたとする,精神医学からの分析。

デビッド・マカルー・ジュニア 著, 大西 央士 訳
ダイヤモンド社 (2016/2/19)

アメリカの高校で教師が語った卒業スピーチ動画が話題となった。そこでは何が語られたのか,そして世界の人々はどう受け止められたのか。

藤村正之 編, 浅野智彦 編, 羽渕一代 編
恒星社厚生閣 (2016/3/1)

10年ごとの青少年研究会による大型調査をもとに,現代の若者の姿,幸福の形をとらえる。

吉見 俊哉 著
集英社 (2016/2/17)

文部科学省は「文系学部を廃止しようとしている!?」という報道が2015年に流れた。いま考えておきたい文系,そして大学の意味とは?

金城 辰夫 監修, 山上 精次 編, 藤岡 新治 編, 下斗米 淳 編
培風館 (2016/03)

大判で図表を豊富に取り入れたテキストを,新しい執筆者で内容を刷新した最新版。心理学をしっかりと学ぶために。