新刊ナビ!(2016年3月)

2016年1~3月に刊行された心理学に関する書籍の中から気になったものを一言を添えて紹介します。文化進化、さまざまな暴力、認知科学の入門書、臨床心理学の新潮流、高等教育への問題提起などなど。書籍を通じて、著者との語らいの時間をもちませんか。(編集部)

アレックス・メスーディ著, 竹澤正哲解説, 野中香方子訳
NTT出版 (2016/2/8)

文化はいかに進化と絡み合いながら形成され、変容していくのか。文化進化について解説する注目の1冊。

大渕 憲一監修
北大路書房 (2016/3/1)

紛争や暴力、公正を軸に、幅広い知見を集成したハンドブック。現在の論点が俯瞰できる。東北大学関係の執筆者が参画

鈴木 宏昭著
東京大学出版会 (2016/1/23)

記憶や思考に焦点を当てつつ、人間の知性を描き出す。単著でまとめた「読ませる」認知科学の入門書。

日本認知科学会監修, 内村 直之著, 植田 一博著, 今井 むつみ著, 川合 伸幸著, 嶋田 総太郎著, 橋田 浩一著
新曜社 (2016/3/7)

日本認知科学会監修のもと、多くの方に認知科学を知っていただくアウトリーチの一環として企画されたシリーズの1冊目。サイエンスライターの方が参加されているのが特徴。

日本認知科学会監修, 川合 伸幸著, 内村 直之ファシリテーター
新曜社 (2016/3/7)

上記シリーズの各巻の1冊目。「コワい」気持ちを認知科学の視点から、どう理解することができるか。新しい入門書。

新美 亮輔, 上田 彩子, 横澤 一彦著
勁草書房 (2016/2/25)

『注意』に引き続き刊行された統合的認知シリーズの1冊。オブジェクト認知についての包括的な専門書。

マレー・シャナハン著
NTT出版 (2016/1/29)

人工知能は人間を超えるのだろうか。現実味を増してきたこの問いに、人工知能研究者が考察を深めていく。

生活場面における体験支援的アプローチについてまとめた、著者の集大成。新しいシステムに向けて、いま伝えたいこと。

貝谷 久宣, 熊野 宏昭, 越川 房子編
日本評論社 (2016/1/12)

注目を集めるマインドフルネスについて、基礎的な概念と実践を1冊にまとめた。全体像を知りたい人には役立つ1冊。

市川 和彦, 木村 淳也著
誠信書房 (2016/1/25)

福祉等に関わるさまざまな施設において、暴力はなぜ生じているのか。インタビュー調査から見えてきたものとは。

ピート・ウォリス著, 野坂 祐子, 大岡 由佳訳
金剛出版 (2016/2/20)

犯罪被害を受けた子どもへの支援ついて、イギリス最先端のガイドブックの翻訳。付録として、日本の相談窓口リストなども完備されており、充実。

桑原 知子著
日本評論社 (2016/2/16)

学校や教育の現場の人たちに役立つカウンセリング的なアプローチを平易な語り口で解説。

心の理論、実行機能、メタ認知に注目して、子どもの社会的な発達を考える。

ウィリアム・デレズウィッツ著, 米山 裕子訳
三省堂 (2016/1/29)

才能あふれたアメリカ・エリート学生たちが抱える問題とは? 大学教育のあるべき姿を問う。

ジリアン・テット著, 土方 奈美訳
文藝春秋 (2016/2/24)

文化人類学者から転身したジャーナリストが、高度専門化した社会や組織に潜む問題を浮き彫りにする。

エディテージ著, 熊沢 美穂子訳
ジャパンタイムズ (2016/2/1)

英語校正会社が長年の実績の中で培った英語校正のノウハウを、実際に起こりがちなミスを題材に解説。