新刊ナビ!(2016年10月)

前回から間があいてしまいました! 最近(2016年7月以降)に刊行された書籍の中から気になったものを一言を添えて紹介します。行動経済学,噓と欺瞞,相模原殺傷事件,美の起源,司法面接,神経可塑性などなど,気になったものがあればぜひ書店等でご覧ください。(編集部)

リチャード・セイラー 著, 遠藤 真美 訳
早川書房 (2016/7/22)

エコン(ホモエコノミカス)ではない,ヒューマンの経済学へ。第一人者が自身の研究史を振り返りつつ,行動経済学の歩みをたどる。

キャス・サンスティーン 著, リード・ヘイスティ 著, 田総 恵子 訳
NTT出版 (2016/9/8)

組織や集団が行う意思決定は,どのようなときに失敗するのか,どうすれば成功につながるのか。行動経済学と集団意思決定からの提言。

北村 英哉 編, 内田 由紀子 編
ナカニシヤ出版 (2016/9/20)

古典から最先端のトピックスまで,社会心理学の全体像をしっかりと学ぶことができる大型テキストの登場。

リチャード・スティーヴンズ 著, 藤井留美 訳
紀伊國屋書店 (2016/8/29)

まじめなんてつまらない!? というか無理!? 「人間らしさ」の特徴でもある悪癖の隠された効用を,実験的にたしかめよう。

アルダート ヴレイ 著, 太幡 直也, 佐藤 拓, 菊地 史倫 (監修, 翻訳)
福村出版 (2016/7/30)

なぜ人は嘘をつくのか,噓をつくときに何が起こるのか。噓と欺瞞についての研究を網羅した大部のハンドブック。

日本犯罪心理学会 編
丸善出版 (2016/9/11)

犯罪心理学者が総力を結集して編んだ大型の事典。網羅的に項目が選定され,見開き完結型で読みやすく。

相模原殺傷事件は私たちに何を突きつけたのか。研究者たち,当事者たちが語る。あなたは事件にどう向き合っていくのか。

好井 裕明 編
有斐閣 (2016/9/28)

排除や差別は他人ごとか? 現代社会に潜む主要なテーマを社会学的な観点から検討する入門書。

デイヴィッド・J. リンデン 著, 岩坂 彰 訳
河出書房新社 (2016/9/21)

触れられると安心するのはどうしてだろう? 皮膚感覚や触覚はどこまで解明されてきたのか。

渡辺 茂 著
共立出版 (2016/8/24)

ヒトは,何を美しいと思うのか。比較心理学の第一人者が,行動生物学の視点からヒトの美的感覚の謎に迫る入門書。

子どもから適切に言葉を引き出すにはどうすればよいのか。話題の司法面接について,理論的な背景から訓練の方法までをまとめた決定版。

西洋心理学の源流をたどり,ドイツの科学思想とヴントの心理学に焦点をあてる。東北大学出版会から刊行された著作の再刊。

ノーマン ドイジ 著, 高橋 洋 訳
紀伊國屋書店 (2016/6/30)

脳や神経は固定されたものではなく,変容しうる。神経可塑性研究では何がわかってきたのか。それを治療にどのように生かせばよいのか。

死は私たちにとってどのような問題なのか。心理学的なアプローチから死と生に取り組む新しい領域の紹介。

アンジェラ・ダックワース 著, 神崎 朗子 訳
ダイヤモンド社 (2016/9/9)

著者は小学校の教師を経て心理学者に転身。やり抜く力とは何か,才能なのか,訓練することができるのか?

ちとせプレス刊の新刊もありますので,よろしければご覧ください!

柏木惠子, 高橋惠子編
ちとせプレス (2016/7/5)

少子高齢化が進む人口動態的変化の中で私たちの心はどう変容してきたのか。

小塩真司著
ちとせプレス (2016/9/7)

原因って,結果って何だろう? 心理学科のミライが統計にまつわる出来事に遭遇するキャンパスライフ・ストーリー。